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インプレッション
YZF-R1を所有してからこれまでに感じたことを、各ジャンル毎に書き綴りました。
デザイン
YSR50、YSR80、初期型TZR250、90TZR250SPと乗り継いできたヤマハストロボフェチにとっては、たまらないデザイン。
~99モデルまでのR1特有の丸みを帯びたデザインが特徴的。最近のR1はじめ、他のスーパースポーツもトンガッタ感じのイメージでちょっと抵抗がある。
シートカウルのストロボカラーは、カッティングシートを使ったお手製貧乏仕様。転倒修理後真っ白になってしまったので、純正のデカールを取り寄せようとしたら、予想以上に高価だったので、カッティングシートを千円分ほど買って適当にごまかした。あまり近くから見てはいけないキマリになっている。
走行性能
いや、もう、充分すぎる性能。150PSは絶対に使い切れない!
最新の(2006/05現在)モデルでは、170PSとか180PSなんてのがあるけど、公道で走る上ではもう関係ないような気がする。
300km/hリミッター(このモデルには付いていないけど)って何の意味があるのか?分からない。
各メーカーは、絶対的なパワーとか最高速とかよりも、雰囲気・味付けとか、乗り易さで勝負してもらいたいと思う。
といいながら、管理人もカタログスペックとかクローズドサーキットでの試乗タイムに弱い日本人の一人なのだった。
長年乗り続けてきたXJR1200や、昔乗ったレプリカモデルのTZRとの比較になるので正確ではないかもしれないが、思ったよりも曲がらないマシン。倒せばスパッと曲がるイメージを持ちすぎていたのか? ただし、トラクションを積極的にかけるとグイグイ向きを変えていく性格があるので、自分がマシンの性能を使い切れていないだけなのか・・・
ハンドリング・操作性
ビッグバイク特有の、アクセルをオンにしてリアタイヤを軸にクルッと回る感じではなく、フロントを路面に突き刺して頭から向きを変えていくスタイルだ。レーサーレプリカに近い曲がり方だが、なにせ重量がそれなりにヘビーなので、バンクしただけでは本来の旋回能力は発揮してくれない。
フロント荷重で倒しこみながら、リア荷重は抜き気味で遠心力で外に振り出す。倒しこみ終わるまでにある程度向きを変えておかないと、立ち上がりで開けられない状態に陥る。
マシンの上で体を積極的に動かして荷重移動しないと、ただの直線番長になりそうな感じ。
オンザレール感覚は無く、結構ライン取りの自由度は高いように感じる。
ガソリンタンクが空の時よりも、満タン時のほうが重心バランスが良いようで、できるだけガソリンを早めに給油するようにしている。(単に好みの問題かも)
取り回し
リッターバイクにしては軽量とはいえ、やはり重い。さらに低くて角度の付いたセパハンと張り出したタンクのせいで、慣れるまではびくびくものだった。
典型的日本人体系で股下が若干控えめな管理人には、跨ったままエンジンをかけずに移動するなんていう芸当は不可能。
サスペンション・足回り
長い間柔らかい足回りのXJR1200(へたっていただけという噂もあるが)に慣れていたので、フロントのストロークの短さと硬い感じに未だ慣れない。フルブレーキングで底付きした後の突き上げ感が気になりいろいろ調整したが、あまり効果が無かった。リアブレーキを当ててリアを沈み気味にして減速すればいい感じなのだが。
リアは長いスイングアームのおかげか、多少のギャップや振られにも追従できる優れもの。
ブレーキ・制動
体感での減速Gから判断すると、純正でもかなりの制動力。さすがにフロントのホースはメッシュに交換したが、それ以外はノーマルで充分。
ただし、高速からの減速時に『速度に距離が喰われる』状態になってドキッとすることがある。
制動力の問題ではなく、実際の速度と感覚速度がずれているせいのように感じている。
キャリパー類もあまりメンテせずほったらかしなのだが、鳴くことも引きずりもなく良好。
乗り手のタイプによるものか、比較的軽い車重によるものか?4000マイル走行してもブレーキパッドが減っているように見えない。
メーター類
視認性は昼夜問わず良いほうだと思う。
速度表示はマイル/hからkm/hに変更できるが、トリップとODOはマイル表示のまま。ツーリングや高速道路利用時には、ちょっとした暗算が必要になる。
燃費・経済性
ハイオクガソリン指定。
一般道ツーリングで16~18km/l
高速道路では18~22km/l 最高で25km/lを記録したことがある。
市街地走行は計測したことが無いので不明。
ガソリンにはあまり金がかからず経済的。
ただし、タイヤがべらぼうに高い・・・
クラッチ
タッチやつながり具合はいい感じだがレバーが遠い。遊び調節すると目一杯引いてもクラッチが完全に切れない状態になる・・・
もう少し重くなってもいいのでレバーを近くして欲しい。更に言えば価格と車重がアップしても良いので、油圧式に。1ユーザーとしてヤマハさんに強くお願いしたい!
ラジエター・冷却系
渋滞時はともかく、通常走行では充分な冷却効率。
飛び石や飛び込んできた虫などで、ラジエターのフィンが結構つぶけているんですけど。。。虫除けの網みたいなのつけれないのだろうか?
ヤマハさん、これも改善お願い。
排気系・マフラー・サイレンサー
中古で購入した時からアクラボヴィッチのサイレンサーが付いていたのでそのまま。
正直あまりこだわっていない。
あまりうるさいのは近所迷惑にならないか気をつかうので困るが、アイドリング時はさほどうるさくないのでまぁいいかと。
それにしてもフルカウル車は、エキパイ部を掃除するのが大変。
フェンダー・泥除け
空力的になんらか効果があるのかどうか知らないが、あまり気にしていない。やはり泥除け効果が大事。太いタイヤで、テールが跳ね上がったタイプの車種には必需品だろう。
リアシート・収納
見るからに実用的でない。
元々タンデム使用も荷物乗せるのも想定していないし、期待していないので苦にならない。
と言ってしまっては実も蓋もないか・・・
スイッチ類・スロットル
位置が低いし絞り角度もキツイので、ロングツーリングや頻繁な操作を必要とされる市街地走行は最初は辛かった。
不思議と、乗り込んでいくうちに体が慣れるのか馴染むのか、あまり苦にならなくなってきた。
ノーマルのスロットルは全開までの角度が大きすぎたのと自分には軽すぎたので、ハイスロットルに変更した。
ミラー
思ったよりも後ろがよく見える。四輪のボンネットミラーみたいなもので、カウリングに装着されているからだろう。
可倒式なので狭い場所への車庫入れも可能だ。また、実際に経験したが、転倒時のダメージも少なくて済む。
エンジン・振動
振動が多いのか少ないのかは、この手の他のバイクに乗ったことが無いので分からないが、さほど苦にならない程度。むしろ、雰囲気を出すために、ある程度の振動は必要だろう。排気音も同じ。
6500回転を越えたあたりから排気音が裏返ってオクターブ高くなる。パワー特性はほぼ直線的な印象。
シート・居住性
お尻がさぞかし痛そうに思われるが、リアサスの良い動きのせいか苦にならない。このくらい平らで硬いほうが、荷重移動がしやすい。
高速道路での走行は空力の違いでネイキッドよりは楽。140km/hあたりからアンダーカウルのダウンフォースが効いてきて、サスペンションも安定してきてさらに楽になる。まぁ日本では違法速度なので意味無いといえば意味無い。
ライト・灯火系
ヘッドライトは左右同時に点灯するタイプなので、急な球切れのときもとりあえず安心。明るさは充分で不自由したことはない。
テールは自分で見たことがないので不明・・・
敢えて苦言を呈するなら、ハザードが欲しい。
駆動系・チェーン・スプロケット
管理人の乗り方のせいか?昔から他のバイクでもチェーンがあまり伸びない。4000マイル走行したが、張り直したのは1度のみ。パワーを使い切っていないだけという噂もあるが・・・
チェーンの掃除と注油にはいつも苦労する。リアタイヤとチェーンの隙間が数ミリしかなく、タイヤにチェーンオイルが付かないように気を使う。